不動産活用

本当に売るべき?マンション売却で迷っているときに知っておきたい3つのススメ

マンションを所有しているものの、さまざまな事情から売却すべきかどうか迷っている人もいるのではないでしょうか。

賃貸なら解約すればOKですが、多額のお金をかけて買ったマイホームは手放すことに対して簡単な決断はできないものですよね。

今現在、「売るor売らない」という分岐点にいる人の多くは、「売却するなら失敗したくない」「本当に売っていいのかな?」「そもそも売るタイミングが分からない」とさまざまな気持ちのなかで判断できずにいるかもしれません。

今回は、マンション売却で迷ったときの判断ポイントについて解説していきたいと思います。「迷っているなら売った方がおすすめ!」というケースも実は多いです。


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住む予定のないマンションは本当に売却が良い?

マンションを売る理由で多いのが、転勤による住み替えや相続などです。

今後住まない予定であれば、売却した方がいいケースもあります。

貸し出しのリスクを考えてみよう

転勤や相続のケースでは、売却するほか、「空き家にしておく」「貸し出す」という選択肢が考えられます。空き家にして放置するよりも「賃貸に出せば収入が得られそう」という心理も働くかもしれません。転勤で別の土地に行っても「いずれ戻ってくるかもしれない」と一定期間貸家にする人もいるでしょう。

空き家にしておくと、空気の流れが悪くカビが発生したり、ホコリが溜まって汚くなったりするもの。誰かに貸して人が住むことによって、換気や掃除が行き届くのでメリットが大きいような気がしますよね。なんと言っても「家賃収入がある」というのが魅力点です。

しかし、表面上のメリットだけで判断するのはよくありません。

貸し出しによって第三者から収入を得るということは経営するということです。

家賃をもらっている以上、居住空間の管理は必要。貸すために部屋をリフォームしたり、設備が壊れたときにはその都度費用をかけて直したりなど、大家さんの仕事が増えるでしょう。それに、借主となった人が近隣住民とトラブルを起こせば、大家である自分が対応しなくてはなりません。

貸し出すときには、「家賃」という魅力的なポイントにつられそうですが、管理業務をやっていけるかについても慎重に考えた方がよさそうですね。

今後住むかどうかをよく考える

貸し出す前に考えて欲しいのは「いずれ住むの?」ということ。

将来的に「やっぱり住まない」と思えば、いずれ売却を考えるでしょう。ただ、一度賃貸借契約を結ぶと借主が有利になってしまいます。

「このマンションを売却したいから契約を解除したい」というこちらの言い分がなかなか通らないリスクもあります。将来的に自分達が住む予定がなければ、今のうちに売却してしまうのもおすすめです。

逆に、「2年後には帰ってくる予定」と転勤時期が決まっているなら、貸し出す期間を設定できる定期借家契約を結ぶようにした方がいいでしょう。はじめから「期限付きですよ」という内容の契約なので、自分達が帰ってきたときに再び住むことができます。

転勤で売却を迷っているのであれば、「今後住む予定があるか」をポイントに判断してみてはいかがでしょうか。また、売却を決めたら「できるだけ早く売りたい」と考えるかと思いますが、売り出してすぐに売れるわけではないので、早めの準備をするようにしましょう。

⇒平均期間はどのくらい?マンション売却前に知っておきたいポイントとは?

⇒早く売りたい!マンション売却を急ぐ人が頭に入れておくべき6つのポイントとは?

相続で不動産を手にしたケースは放置しない方がいい

すでにマイホームを持っていて相続でマンションを受け継いだケースでは、「将来的に住むことがない」ということも多いかもしれませんね。ただ、すぐにはなかなか決断できずに「どうするかゆっくり考える」と長期間放置すると、いろいろと面倒なこともあります。

また、転勤と同様、貸し出すことでわざわざリスクを高めるよりも、売却してすっきりするのもいいかもしれません。

相続での売却は一般の売却とは違って注意すべき点も多いです。基礎的な知識を頭に入れながら、売却を進めていきましょう。

⇒相続したマンションの売却について(知っておきたい相続登記の内容や税金のこと)

売却するなら今がおすすめ?

 

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都市開発や新しい駅の開通など、さまざまな設備が整ってきていることから、都市部の地価は上昇中。それにともなって不動産業界も活気づいてきており、首都圏におけるマンションの需要は高まりを見せつつあります。

築浅物件にかぎらず、立地や環境が良ければ築年数が古くても大注目です。「いずれ売る」という状況なら、今のうちに行動した方がおすすめかもしれません。

また、都市部以外でも地価が緩やかに上昇しているエリアはあります。上昇の途中段階では、「もっと高くなるのでは?」「売り時まで待とう」という考えもよぎりますが、「地価が上昇中である=需要がある」という意味。需要がなくなってくると自分がイメージする価格で売れないこともあるでしょう。使う予定がないマンションなら、早めに売った方が得策かもしれませんね。

マンションは一般的には、築年数が経ちすぎるよりも浅い方が高く売れます。しかし、築年数が経過していても、周辺環境が良くて利便性のあるエリアなら立地が魅力で注目される物件もあります。

⇒築浅マンション売却で知るべきポイント(築浅の定義や築年数と価格の関係性について)

⇒“築年数”で左右される?中古マンション売却前におさえておく知識

住み替えで売却するのもおすすめ?

 

今現在住み続けているマンションを売るのはかなり大きな決断がいるものですよね。転勤や相続などの理由もないので、なかなか踏み切れないのかもしれませんね。

しかし、「転職して職場への通勤が不便」「子供が増えて間取りが窮屈になった」「子供が巣立って狭い家に引っ越したい」など、家族の形やライフスタイルの変化にともなって今のマンションが合わなくなることもあります。

住み替えによって生活の質が向上することも多いので、前向きな売却と言えるでしょう。

タイミングを逃さないように

「新しい家に住みたいな」「今の家を売ろうかな」と頭に浮かぶのは、なんらかの不満を住まいに対して抱いているとき。ベストタイミングと、行動にうつしてみるのもいいかもしれませんね。

ただ、「新しい家を買う」という住み替えは大きなお金がかかるため、そんなに頻繁にできるものではありません。それにマンションの売却ははじめてという人が多いでしょう。

「住み替えしてダメだったら次」というわけにもいかないため、売却に関して基礎知識を持っておくことをおすすめします。

売却の流れの全体像を掴む、ポイントを軽くおさえておくだけでも、売却は成功しやすくなるでしょう。

⇒マンション売却が初めて!初心者が知っておくと安心なポイント5つ

⇒マンション売却ってどうすればいいの?ネット査定も利用して売却を成功に導く方法

⇒マンション売却のスタートからゴールまで~大きく分けて3つの流れ

マンション売却では出ていくお金のことも知っておく

マンションを売却すると「利益が入る」という収入面にだけ目が奪われがちですが、そればかりではありません。不動産会社に支払う仲介手数料や登記費用、税金など出ていくお金も多いです。

手数料や登記費用は、「売却代金」としてお金が入ってくる前に手元に準備しなければなりません。売却を決めたら、出ていくお金の種類や額をしっかり把握しておきましょう。

⇒マンション売却でかかる費用とは?どんなお金が必要か事前に全貌を知ろう

買い先行、売り先行についても考えておこう

住み替えが理由のマンション売却で注意したいのは、「新しい住まいを買う」「今のマンションを売る」という二つを同時に進めていかなければならないところ。どちらもすぐに手続きができるわけではないので、タイミングや流れに関してはとても面倒と感じるかもしれません。

そこで考えておきたいのがどういった流れで進めていくべきかについてです。

住み替えの流れとしては、今の家を先に売ろうという“売り先行”、新しい家を先に買ってしまおうという“買い先行”、どちらも一緒に進めてしまおうという“同時進行”など、3つのスタイルがあります。

売却が先決「売り先行」スタイル

マンションの売却は、相手あって成立するものです。買ってくれる人がいなければ、現れるまで待つしかありません。そこで、まずは買い手を募ろうというのが「売り先行」スタイルです。

売り先行の場合、売れたお金を新居に充てることができるので、資金計画が立てやすいのがメリット。無理のない程度の予算で次のマイホーム購入ができそうですね。

ただ、デメリットになるのが「売れた後のこと」。

次に購入する住宅がトントン拍子で決まればいいのですが、「なかなか新居が決まらない」「注文住宅を建てるので期間がかかる」など、売却後に住む場所を仮住まいとして確保しなければならないこともあるでしょう。その間に住むための費用に数十万円以上かかってしまう可能性もあります。

買うのが先の「買い先行」スタイル

売り先行の場合、「売却が決まったから急いで新居を選ばなきゃ」という焦りを感じる人も多いですが、買い先行ではじっくり選べるのがメリットと言えるでしょう。

新居に住みながら旧住まいの売却を進めていけばOKなので、仮住まい費用はもちろん不要です。

しかし、「前の家がなかなか売れない」という状況になれば、二重にローンを支払わなければならない可能性もあります。「この額以上で売りたい」という希望額があっても、なかなか売れなければ「とにかく早く売りたい」と価格を値下げして早く売る可能性も想定しておきましょう。

どちらも並行して進める「同時進行」スタイル

「売るのが先」「買うのが先」、どちらもメリットとデメリットがありますが、気になるのは仮住まいや二重ローンなどのデメリット部分ですよね。

そこで、こういった煩わしい部分をなくせる売却スタイルが「同時進行」です。

「売却」「購入」の引渡しのタイミングを合わせるようにすれば、仮住まいなどという面倒はありません。「どのくらいで売れるか」も把握しやすく、新居を選ぶときも相応な選択ができるでしょう。

ただ、同時進行は、2つの作業を並行していくので、手続きや打ち合わせなどが結構面倒になります。スケジュールを上手く合わせるためには、どちらも同じ不動産会社に対応してもらうのが、同時進行スタイルで住み替えを成功させるコツと言えるでしょう。

まとめ

マンションを売却するかどうかで悩んでいる背景は、人によって違います。そのため、どれが正解なのかは、本人の抱えている事情によって分からないもの。ただ、タイミングが掴めずに放置したままだと、費用が嵩んでしまった…ということも少なくありません。

将来的に利用するかどうかを判断ポイントとして、決断していくことをおすすめします。

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