工場を所有していて「売却したい」と考えたとき、どのように売っていけばいいのでしょうか。
「そもそも売れやすいのか?」「なるべく高値で売りたい」など、不安や希望があるかと思います。
ここでは、工場を売却するときに知っておくとよい情報をお伝えしていきます。
▼工場売却の悩みをスッキリ解決! |
工場の売却とその方法について分からないことがあるとモヤモヤすることって多いですよね。 「工場の売却で失敗したくない…」 「工場を売る方法が分からない…」 「何も問題なくスムーズに売りたい…」 今回は、このような悩みを持った方に対して、できる限り分かりやすく細かく解説しています。 |
▼本記事の結論とポイント |
工場を売却する場合、多くの時間がかかります。 工場を売却をする前に一度廃業届を出しますが、ここでの手続きに時間を要してしまう事がほとんどです。そのため、すぐ売るということが難しく、長い時間がかかってしまうことを把握しておきましょう。 その手続きを経てようやく不動産として売却になるのですが、多くの方が工場跡地として、適性価格で売却できているのかが分からないため、失敗や放置してしまう事も多くあります。 もちろんそのまま放置していると税金が多くかかってくるため、ほとんどの方が売却や活用してお金に変えています。そうした時におすすめなのが不動産のネット査定です。 もし、既に決めている不動産屋があれば良いのですが、まだ決めていない場合は「イエウール」や「タウンライフ」を使うことで土地の状態や環境に合った売却価格を知れたり、相談することができます。 先に結論を見たい方は、本記事内の「工場売却に関するまとめ」に飛ぶとすぐに確認できます。 |
工場を売却したい理由で多いものとは?
工場を売却したいと考えるきっかけの多くは、「他の場所に移転したい」「業務内容を縮小する」「工場が老朽化した」「会社を閉める」などでしょう。
なかでも、“経営不振”で工場の売却を悩んでいるときは、なかなか決断ができないことも多いかと思います。利益に結び付かず、赤字の原因になっている工場を稼働させていても、ますます経営が悪化するだけです。採算が取れない工場を売却することで、経営難にブレーキをかけられ、黒字へと回復するケースもあります。採算が取れない工場であれば、思い切って売却するのもいいのかもしれません。
ただ、売りに出したからといって必ずしも「希望通りの高額で売れる」「すぐに売れる」とは限りません。売るために何らかの対策をしなければならずに費用がかかることもあります。
「工場の売却にどんな費用がかかるか」「売却しななければ売り上げはどうなのか」など、総合的にシミュレーションしつつ検討していくことが大事です。
解体せずに売る?解体して売る?
同じような業種を営む買い手が見つかるのが理想的ですが、それ以外のパターンでは売却時にコストがかかるケースがあります。工場売却に多額のコストがかかると一時的な出費も増えますし、あまり費用をかけずにそのまま売りたいのが本音でしょう。
それでは、「解体せずに売る」「解体して売る」と2つのパターンを見ていきましょう。
解体しないでそのまま売るメリット・デメリット
工場を建ててからの年数次第ですが、建物が比較的新しいなら、建物を壊すことには抵抗を感じるものですよね。
建物の規模や構造、不動産の立地状況、地域などによっても異なりますが、工場のように大きな不動産の解体は結構お金がかかるので、建物をそのまま売却できれば、解体費用が不要というメリットがあります。
ただ、解体せずに売るには、デメリットもあります。建物が残っていることで買い手の層が限定されてしまうからです。
また、建物が建っていても「建物を新築して利用する」という目的の人が「土地として購入」したがるかもしれません。その場合には、解体のために多くの費用が発生し、売却したとしても利益があまり見込めない可能性があります。
解体して更地にしてから売るメリット・デメリット
解体して更地にすれば、買い手層が広がるメリットがあります。工場が建っている土地の状況によっても一概に言えませんが、違った業種を営む人が施設を建てたり、住宅地にしたりというケースも考えられます。
ただ、解体するときには、多額のコストがかかるのがデメリットです。
居住用の木造建築と違って、工場などの建物は頑丈な造りの「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」です。一般的な居住用の建物の何倍ものコストがかかると考えておかなければなりません。
土壌汚染問題についても知っておく
どんな内容の工場を営んでいたかにもよりますが、一般的に工業系の施設を売却するときには、「土地が汚染されている可能性」があります。それが、買い手の見つけにくさや売却の遅さに繋がりやすくなっているケースもあります。
法によって定められていれば土壌汚染調査が必須
土壌汚染対策法で指定されている特定有害物質の取り扱いをしている事業者であれば、工場の売却および工場跡地の売却の際に土壌汚染調査が必須です。必要なのにも関わらず「土壌汚染調査をしない」「汚染されているのに土壌浄化をしない」など、売買契約を結ぶ上で違反となることは訴訟沙汰となるので気をつけなければなりません。
購入者側に求められるケースもある
法で指定されている以外であれば、当事者同士の話し合いにより「任意での調査」となることもあります。購入者側に土壌汚染調査を求められたるケースもあります。費用の負担などについては、交渉を重ねてトラブルが起こらないようにしましょう。
土壌汚染調査の期間について
土壌汚染調査には、数週間から1か月程度の期間を要します。実際に現地の土壌を採り調査、報告書をもらうまでは時間がかかってしまうものです。
また、調査結果が「汚染されている」となれば、今度は土壌浄化が必要になります。工場を売却するときには、早めに動くことが大事です。
調査を怠ってトラブルが起こらないように
必要な調査をせずに売却後、なんらかの汚染が発覚すると訴訟問題にまで発展しかねません。
また、最近では「必須ではないけれど自発的に行う」という売主も増えています。汚染調査を行った結果、汚染されていないことが明らかになれば、「調査を行った結果、汚染されていない土地」と堂々と売り出すことができます。
事前調査をした方が、買い手を広げる意味でもメリットがあるかと思います。
工場売却に関するまとめ
工場は、一般的な住宅と違う特殊な建物です。しかも、事業用の建物が建っているので、規模にもよりますが敷地面積も広めでしょう。一般の方が「住宅を建てるために買う」ということはなく、買い手が限定されがちです。
工場のように特殊な不動産は、不動産会社の経験値が売却成功に繋がります。不動産会社とは言っても、「戸建住宅の売買の実績が多い」「賃貸物件の仲介が得意」など、住居系の不動産会社に任せると売却は長引きます。
売るときには、「工場の売却が得意」な不動産会社に仲介をお願いした方がスムーズです。
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